第1回お店紹介(前編) SHOT BAR Willy’s(柏店)さん―柏の秘密基地バー―

皆さんこんにちは、吞もかな通信運営部です! 今回の吞もかな通信は、吞もかなに掲載して頂いているSHOT BAR Willy’s(柏店)さんにお邪魔し、マスター福嶋さんにインタビューさせて頂きました。SHOT BAR Willy’sさんや、福嶋さんご自身について色々教えて頂きました! 前編となる今回は、お店にフォーカスを当ててご案内していきます。

Interview

柏駅の東口を出て、大通りを一本外れた道を行き、SHOT BAR Willy’sの扉を開くとそこにはファンキーでカオスな空間が広がっています。

ウーロンハイ屋だと言っても過言ではない

初めに自己紹介とwilly’sの特徴を教えてください。

SHOT BAR Willy’sの店長の福嶋です。店長と言えども、雇われ店長ですが、、、(笑)。サラリーマンです。

カラオケがついているところですね。SHOT BARと謳ってはいるものの、カクテル、ワインも用意があります。ウーロンハイ、緑茶ハイ、ハイボール等を飲まれる方が多いです。もちろん、ウィスキーをショットで飲んだり、ロックで飲まれる方も。

デートに使う方はあまりいないですね。ショーパブに近いかもしれない。バーだと思ってくると、少しイメージと違うかもしれないです。

Willy’sに来たらこれだけは飲んで欲しいお酒はありますか?

ウーロンハイです。実は、ウーロン茶をお店で煮出していて、オーナーが始めたずっと昔からあるんです。桃と杏子の茶葉をブレンドしたウーロン茶で、毎日10Lくらい煮だしてます。ウーロンハイ屋だと言っても過言ではないです(笑)。それくらい、皆さんウーロンハイを頼まれますね。

あえて空気を読んだりしながら呑むおもしろさ

willy’sはどんなお客様が多いですか。

お客様は、同業者の方が多いです。仕事を終えたバーデンダーとか、キャバクラのお姉さんとか来ることが多いお店です。一軒目で来る人が少なくて、二軒目、三軒目で来る方が多いです。

柏は面白いことに個人店のバーが結構多くて、バーホッパーが多い。バーホッパーとはバーを梯子する人で、ご飯を食べに行くというよりは、誰かに会いに行く感じかな。お酒はあくまでツールであって、あそこ行けばあの人いるかなとか、常連さんが面白いからとかで来てくれます。

柏は、まっすぐ家に帰らない寂しがり屋が多い街ですね。派閥がなく、お客様の取り合いがなく、共有しているイメージがあります。うちに関してだけかもしれないけどね。お店のスタッフさんが飲みに来るので、ほぼ同業者の方ばっかり。横の繋がりが得やすいお店だと思います。数珠つなぎで色んなお店に行きたい方は、来ていただけると新たな面白いお店の発見になるかもしれません。

実は、バーはトラブルも多かったりします。お客様によっては、途中で帰ってもらうこともありますし、空気が読めないお客様には、注意することもしばしば。そういう意味では、お客様に厳しいバーかもしれないです。俺のエゴかもしれないけど、本来なら気にしないで飲んでも構わないが、空気読んだりしながら飲む方が面白いと思っています。雰囲気を読んで、その場に合わせて飲む。店内が大人しい雰囲気なら、その雰囲気に合わせて飲んでくれるといいかな。

一方で、台風の目のようなお客様がいらっしゃると、その後に生まれる一体感もあります。お客様によってフレンドリーにもなるが、それが合わない方には合わない。でも、willy’sに合ったお客様が来てくれればいいと思ってます。ボストンクーラーを注文されて、作り方が分からず検索して作ることもあります(笑)。そんなノリが好きな方はぜひ。でも、そんなカオスな空間が楽しいと思っています。

ストレス発散と、会話と雰囲気、ちょっとばかり現実を忘れる、軽い非日常

willy’sの魅力はなんでしょか。

特徴同様にカラオケがあることですね。歌うんですよ、僕が。僕自身が、カラオケが好きなんですよ。あと、ハモるのが好きなお客さんが多いです。「この曲、ハモれますか?」「これなら、ハモれますよ」というコミュニケーションが多いです。お客様同士でハモッたり、初対面同士のお客様が仲良くなるツールとしてカラオケがあるような気がします。

Willy’sの変な文化なんだけど、「あれ歌ってくださいよ~」が多いね。お決まりの十八番を披露し合ったり、篠原涼子や、マイケルジャクソンのモノマネをしてくれる方も。ネタを披露する場としても使って頂いているように思います。

皆、芸達者だから、そういう意味では曲を入れにくいって人もいますね(笑)。勿論、会話もありますけどね。中森明菜のDESIRに皆で同じ「な~んてね、は~どっこい」の合いの手を入れて、揃った時の一体感を見た時にゾーンに入る不思議な感じがします。それをカウンターの中から見るのは痛快で、これが日常生活で味わえるとなると楽しくて仕方ないですね。

寂しがり屋は、家と会社の往復だけではつまらない。ストレス発散と、会話と雰囲気、ちょっとばかり現実を忘れる、軽い非日常が売りですね。普通では得られない刺激と、非日常のスパイスが手に入る場でありたいですね。

飲みにいったら、最後に寄って帰ろうと思ってもらえるようなバー

こだわりを教えてください。

バーテンダーの恰好をしているのは、実は形から入るのが好きで、2,5次元が好きだからです。子どもの頃、科学者になりたくて、白衣を誕生日にお母さんにねだったんですよね。お母さんが薬局からもらって来てくれて。良く見たら白衣は丈が短くて「これじゃない」と思ったよね。ザ・定番で、べたな物が好きだから、女子高生だったら、食パンくわえて走ってると思う。アイテムとか、それっぽい雰囲気が好きでね。

バーとは謳っているが、どこか秘密基地ではないが、自分が理想とする空間にしてます。店内の備品も、オーナーと僕のもので飾ってます。

普段使いというのを一番重要視しているので、基本的にイベントは行いません。マンネリではないが、習慣にしてもらう。バーは、本来なくてもいいもの。だが、お客様の生活の中に食い込める。居間にいる感覚になってもらいたい。飲みにいったら、最後に寄って帰ろうと思ってもらえるようなバーだといいなと思います。

まとめ

今回は、マスターの福嶋さんにSHOT BAR Willy’sについて色々教えて頂きました。福嶋さんご自身のこだわりもお店に反映されていて、備品一つ一つにも凝っていることが分かりました。お話の中で、「不自由さを売る方がいい」という言葉がありました。不自由であるからこそ生まれる楽しさを楽しめるバーなのだと思います。マスターの美学に共感できる方は、是非一度訪れてみてください!

インタビュー後に、せっかくなのでウーロンハイを頂いて帰りました! フルーティーな桃と杏子の香りがしてとても美味しかったです。フレーバーティーのウーロン茶バージョンという感じでしょうか。福嶋さんも仰っていましたが、食事にも合いそうな味でした。

一人でお店に行っても、マスターと常連のお客様が話しかけてくださるので、とても楽しかったです。お客様も、福嶋さんとの会話を楽しみに来ているのが見ていて分かりました。個人的にも、また是非伺いたいと思います! 後編は、マスターの福嶋さんに焦点を当ててご案内していきます。是非、お楽しみに!!

関連記事

  1. 第2回お店紹介(前編) Tenderさん―松戸の大人のオアシス―

  2. 第1回お店紹介(後編) SHOT BAR Willy’s(柏店)さん―柏の秘密基地バー―

  3. 第2回お店紹介(後編) Tenderさん―松戸の大人のオアシス―

呑もかな通信一覧へ

呑もかな通信 一覧

なぜビールのおつまみに枝豆が選ばれるのか?そ... 日本酒について知ろう!種類や分類について詳し... 『アサヒスーパードライ』発売以来36年目で初... 第18回 解禁間近!!ボジョレー・ヌーボー 第2回お店紹介(後編) Tenderさん―松... 第2回お店紹介(前編) Tenderさん―松... 第17回 ボディとは ーワインのボディの違い... 第1回お店紹介(後編) SHOT BAR W... 第1回お店紹介(前編) SHOT BAR W... 第16回 ワインと適温 第15回 ワインボトル ―形で産地が分かる?... 第14回 日本酒の種類② ―生酛・山廃・速醸... 第13回 微アルコール 第12回 日本酒の種類 ー純米酒・本醸造酒・... 第11回 厚労省、「アルコールをグラムで表示... 第10回 麹の違い ー黄・黒・白ー 第9回 泡盛 ー本格焼酎の違いー 第8回 本格焼酎 ー種類で異なる味わいー  第7回 焼酎とは ー乙類焼酎と甲類焼酎ー 第6回 知っているようで知らない!? ーハイ... 第5回 生ビールの生とは? 第4回 ビールの作り方を知ろう 第3回 冬と言えば熱燗 ―美味しい熱燗の温度... 第2回 シャンパンとスパークリングワインの違... 第1回 ビールの違いを知ろう! ―ラガーとエ...