第18回 解禁間近!!ボジョレー・ヌーボー

皆さん、こんばんは! 呑もかな通信です。11月に入りましたが、秋を満喫されているでしょうか? 緊急事態宣言も解除され、食べ物も美味しい季節になりましたが、食べ過ぎ飲み過ぎには気を付けたいものですね。第18回目ののもかな通信は、ワイン好きな方々は、11月というと楽しみにされているかもしれません。今回は、ボジョレー・ヌーボーについてお届けします。

はじめに

11月になるとよく「ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais nouveau)」と聞きます。ワインであることは分かりますが、なぜこんなに騒がれているのでしょうか。今回は、ボジョレー・ヌーボーがどんなワインなのか調べてみました!

ボジョレー・ヌーボー

ボジョレー・ヌーボーとは

「ボジョレー・ヌーボー」の「ボジョレー(Beaujolais)」 は地名で、「ヌーボー(nouveau)」は新しい、初物という意味です。つまり、ボジョレー・ヌーボーとは、ボジョレー地方の新酒ということになります。さらに、法律でガメイ種というブドウを使用することが定められています。

まとめると、ボジョレー・ヌーボーと呼ばれるには以下の3つのポイントを押さえなければなりません。
・フランスのブルゴーニュ地方南端に位置するボジョレー地区で造られる
・収穫したその年に販売される新酒である
・ガメイ種を使用している

意外と細かい決まりがあることが分かりました! では、どんな特徴があるのか続けてみていきたいと思います。

特徴

マセラシオン・カルボニック製造方法

ボジョレー・ヌーボーは、マセラシオン・カルボニック法という独特の製造方法が採用されているワインです。この方法の大きな特徴は、ブドウをつぶさずに専用タンクへ投入して発酵させる点です。

一般的な赤ワインは、黒ブドウを粉砕し果汁とともに漬け込みます。しかし、マセラシオン・カルボニック法は、収穫したブドウを粉砕せずに密閉タンクに入れ、二酸化炭素を注入し、自然にアルコール発酵させていく方法です。この醸造方法を取ることで、果実味豊かで、タンニン(渋味)が少なくフルーティーなワインに仕上がります。

マセラシオン・カルボニック法によって醸造されたボジョレー・ヌーボーは深みのある色をしていますが、味わいはとてもフレッシュです。

ガメイ種

ガメイは、成熟が早いため新酒にも適しています。果実味豊かで、フルーティーな味わいが多く、ほどよい酸味とやさしいタンニンが特徴です。ワインが苦手な方でも飲みやすい品種です。

味わい

ボジョレー・ヌーボーは、製造方法とガメイ種の特徴からも分かるように、果実味が強く、渋味が少ない味わいです。赤ワイン特有の渋味が苦手な方にもおすすめです。あまり強過ぎない酸味で、すっきりと飲めるボジョレー・ヌーボーは、好みも勿論ありますがワインが苦手な方も美味しく飲むことができます。

歴史

由来

元々ボジョレー・ヌーボーは、ブドウの収穫を祝うお祭りでふるまわれたワインでした。それが現在では「ボジョレー・ヌーボー解禁」というイベントとして、世界中に広まったのではないかと言われています。

解禁日

ボジョレー・ヌーボーが世界で注目を集めはじめた頃、ワインの売り手たちは、いち早く出荷しようと競いました。その結果、質の悪いワインも出回ってしまい、せっかく世界に認められたボジョレーの評判を落としかねないほどだったそうです。

そこで1967年、フランス政府は、ワインの品質を下げないために解禁日を11月15日に決めました。そして、解禁されるまでは販売も飲むことも禁じたのです。
しかし、新酒は空輸で世界各国に届けられます。11月15日が、土日や祝日だと運送がストップしてしまい、解禁日に間に合わないことがありました。

その事を踏まえ、1985年にフランス政府は解禁日を安息日と重ならないように配慮し、解禁日を現在の「11月の第3木曜日午前0時」に変更しました。

ボジョレー・ヌーボーには何故、解禁日があるのか不思議でしたがこんな理由があったのですね! 

まとめ

ボジョレー・ヌーボーに解禁日があることは知っていましたが、こんな歴史があるとは驚きましたね! 日付変更線の関係上、日本では本国フランスよりも早く解禁日を迎えることができます。日本でボジョレー・ヌーボーがこんなにも流行したのは、このことが一番の理由のようです。
そして、今年2021年は11月18日が解禁日です! 皆さんも是非解禁日に合わせて、ボジョレー・ヌーボーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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